電力関連記事

ノルウェーの再エネ会社Magnora、浮体式洋上風力発電プロジェクト開発でテクニップFMCと合弁

記事:reNEWS.BIZ 2021/3/18 “Magnora forges floating wind venture”

ノルウェーの再生可能エネルギー事業者Magnoraは、米油田エンジニアリング大手テクニップFMCとの間で、浮体式洋上風力発電プロジェクト合弁会社「Magnora Offshore Wind」を設立することで合意した。

Magnora Offshore Windは既に業務を開始しており、スコットランドおよびノルウェーにおける洋上風力発電入札への参加を予定である。近いうちに新市場への進出も計画する。

テクニップFMCは、洋上風力発電を通じて洋上施設向けにグリーン水素を生産する「Deep Purple」システムを開発しており、この利用についても検討する。

考察

浮体式を中心とした洋上風力市場に進出する動きが欧州を中心に始まってきています。この記事では、海洋工事エンジニアリング会社と風力事業会社の提携であり、洋上風力のコストを下げるには、如何に発注量を増やして、1台当たりの費用を下げるかがポイントとなります。

例えば、Kongsberg Maritime (KM) はノルウェーの海洋工事の会社となりますが、アメリカの企業と提携し、そのOff-Shore風力市場を狙っています。

Kongsberg lands US Jones Act vessel tech gig

ノルウェーは、そのほか、Statkraftという、再エネ企業ももっており、国として再エネ市場獲得を戦略的に進めているといえそうです。再エネはもちろん重要ですが、ヨーロッパのルールに縛られるだけではなく、自国のエネルギー政策にあった技術、原子力や火力CCSなど、戦略を立てて、世界と戦う必要があります。

ABOUT ME
Paddyfield
土木技術者として、20年以上国内外において、再エネ 事業に携わる。プロジェクトファイナンス 全般に関与、事業可能性調査 などで プロジェクトマネージャー として従事。 疑問や質問があれば、問い合わせフォームで連絡ください。共通の答えが必要な場合は、ブログ記事で取り上げたいと思います。 ブログを構築中につき、適宜、文章の見直し、リンクの更新等を行い、最終的には、皆さんの業務に役立つデータベースを構築していきます。 技術士(建設:土質基礎・河川、総合監理)、土木一級施工管理技士、PMP、簿記、英検1級など